■腰痛症・ぎっくり腰
腰痛症には急性腰痛と慢性腰痛があります。
・急性腰痛はいわゆる「ぎっくり腰」と呼ばれ、物を持ち上げたり、腰を捻ったりした時に、突然腰痛が生じ、ひどい場合には動けなくなることもあります。
腰部の筋肉の捻挫のほか、腰部椎間板の断裂、ヘルニア、腰椎圧迫骨折などが原因として考えられます。
・慢性腰痛は原因は何であれ、少なくとも6ヶ月以上持続する腰痛のことを言います。
慢性腰痛の原因には、腰部椎間板ヘルニア、骨粗しょう症、腰部脊柱管狭窄症などがあります。
痛みが長期に及ぶことによる精神的な要素も痛みを助長する原因の一つになります。
急性腰痛は痛みと腰椎の運動制限が強く、腰を前や後に曲げることが難しくなります。慢性腰痛は急性腰痛に比べて激烈な痛みは少ないですが、腰全体の重だるい感じが持続します。いずれの場合も臀部や下肢に放散するしびれや痛みを伴うことが多くあります。
■ひだかの鍼灸治療
・急性腰痛の場合
患部の痛みや炎症を抑えることを優先します。炎症部への直接の刺激は極力避け、発症部位からやや離れた腰回りと関わりの深い経絡からアプローチして炎症を鎮めてまいります。
・慢性腰痛の場合
筋肉の異常な緊張状態や痛み、循環障害による血行不良などに対して、鍼治療や灸による温熱刺激で症状の改善を図ってまいります。