子どもは日々、肉体的にも精神的・知能的にも成長しています。特に小さい子どもの成長スピードは早いため、時にバランスを崩してしまうことがあります。
夜泣きや疳虫(かんむし)は、こうしたお子さまの身体からのバランスが崩れているというサインなのです。
小児鍼は子どもの身体のバランスを整えて、小児特有の症状の緩和を図っていく治療です。
鍼と言うと、先の尖った鍼で痛そうというイメージがありますが、小児鍼で用いるのはローラー鍼や接触鍼という刺さない鍼で、皮膚をさすったり押し当てたりする痛くない優しい刺激で行います。
対象年齢は生後1ヶ月から9歳児(小学3年生)までのお子さまとなります。
特定の疾患・病名を指すのではなく、生後3ヶ月位から5歳位までの小児が引き起こす種々の症状に対する俗称です。
夜泣き、異常興奮(キーキー声)、よく怒るなどの症状や、少食・吐乳・便秘・アトピー性皮膚炎・チック症なども小児鍼の適応症状です。
疳虫(かんむし)のお子さまの特徴として、眉間やコメカミに青筋がたっている(静脈怒張)、眼球結膜が青白い、眉間の縦ジワなどが見られます。
夜泣きの原因として、脳と精神の成長のアンバランス、お腹の調子、冷え、便秘、ストレスなどがあります。原因に合った治療をすることで夜泣きが改善され、母子ともにグッスリ眠れるようになります。
夜尿症の子どもの特徴としてはお腹が冷えが多く見られます。また身体の緊張も強く自律神経のバランスが崩れていることもあります。この過緊張を和らげ自律神経のバランスが戻るるようにします。
小児科系疾患の多くは子どもの身体の成長バランスの崩れとともに、精神的ストレスや生活環境も影響していると言われており、症状の改善や軽減にはご家族の方のご協力も必要です。
特に子どもとの関係性が強いお母さんの心身の状態は、強く影響しており、これまでの経験上、お子さまだけでなく一緒に治療を行っていくことで早期に改善が見られるケースが多くございます。
当院ではお子さまだけでなく、ご家族の皆さまの健康を一緒にサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。